子供達はレポート提出が当たり前にできています!
私は、ノートの指導は一切しません。ノートは子供が必要と感じたら書けばいいと思っています。
いちいち教師が黒板の文字を写させるのはもう時代に合っていないと考えています。
だから私は、単元の終わりに、毎回子供達からレポートを提出してもらっています。
「レポート」について
レポートと聞くと、大学時代に提出に追われた記憶がありませんか。
難しいというより、なんだかめんどくさいなーという印象があったかと思います。
しかし、私が提出してもらっているのは
楽しく工夫され、
自分流のオリジナル感溢れる
世界に1つだけのレポートを出してもらっています。
4年生からできることも立証しています。6年生になると素晴らしく質の高いレポートが提出されるようになります。どのように書くか、誰と書くかも自由です。
しかし、最初はまず書き方から教えます。
理科の問題解決の流れで
不思議発見→問題→仮説→実験計画→実験→結果→考察→結論→感想
の順です。
まずはこの基本的な流れが理科にはあることを子供に説明します。
初めのうち子供達は実験が終わってから書きはじめていたのでかなり苦労していました。
しかし途中から
実験しながらレポートを作っていけば効率がいいんじゃないか?
と、気付きます。
その方がいいことを体験して学んだのです。
子供達自らが、成長しようとする兆しが見えてきます。
はじめのうちは、一人ずつ個別に説明してもらいます。
児童の話を聞きながら
「ここはどういうこと?」
「つまり、どうだったの??じゃあそれが君の考察だね。」
などと確認しながら進めていきます。
そして
「この表現方法いいね。」
「ここに主体性が発揮されているね。」
などとよい点をその場で伝えていきます。
これは通知表の3観点に照らし合わせています。
そうすることで、評価もしやすくなります。児童もそこを意識して振り返りをすればいいのかと気付きます。
結果的にそれがノート指導ということになるかもしれません。
このように、私は単元通して自分達が研究したことは、レポートとして提出してもらうようにしています。
4年生の時から身につけた子供は6年生になる頃にものすごい質の高いレポートを出すことができるようになります。
今は1人ずつタブレットが配られているので、子供はドキュメントやスライドなど好きな方を選んで提出するのが主流になっています。
タブレットが導入されるちょっと前は、ノートやレポート用紙で提出をしていました。
その全てにコメントをして励ましの声かけを必ず行っていたので少し大変でしたが必要なことと思って続けてきました。
タブレットになっても同様です。1度子供に
「僕の読書感想文より長いコメントありがとうございます」と言われたことがあります。
子供が思いを込めてきたからにはそれに答えないといけないと私は考えています。
さて、子供にレポートなんて書けるわけがないと思う方もまだいると思いますが、びっくりするくらい才能に溢れたレポートが書けるようになった子供がたくさんいました。
書き方を覚えたら、自分なりにアレンジをして世界に1つしかないオリジナルのレポートを提出してきます。
このアレンジが多種多様で本当に面白いです!そこで色々表現してきます!
面白い写真を貼りつけて笑えるような内容もあれば、かわいくデザインされたものもあります。
実験の失敗をあえてネタにして書いてくる場合もあります。
1番大切な感想の部分は、本当に会話をするように自分の言葉で述べることができます。
このように、自分で表現できるので、レポートを書くのが楽しいと言っている子供が多いです!
自分の体験を書けるのは楽しいのでしょう。
5,6年生200人近い人数を毎単元一人で、全員分見るので骨が折れます。
しかし、児童がきちんと問題解決学習できているかということを確認できる大事な時間だと思っています。
時間内に見切れなかった児童のレポートは回収して丁寧にコメントを入れていました。
5年生の女の子が
「先生のコメントを親の前で読んだら、お母さんが「すごい先生だね」と言っていました。」と言ってくれました。
私がどんなコメントをしたかと言うとまず、その子の感想は
「私は自由研究が難しいなと感じていました。なぜなら自分で考えるということが苦手だったからです、だけどまあまあできたほうかなと思います。(中略)今回は大変だったけども自分の苦手なところが分かったのでよかったと思います。」
という内容でした。
その言葉に対して私は、
「自分で考えて、自分で何をするか決めることは難しいですよね。慣れるまでは大変だと思います。これから先、自分で問題を解決する力は○○さんが将来壁にぶつかった時に必要とされる大切な力です。その力が必要であることに気付き、前向きに取り組もうとしている姿勢が大変素晴らしいです!初めてでここまでできるのだから、次の単元はもっと慣れると思います。応援しています!」
と書きました。
レポートを通して一人一人の、良さを見つけることの大切さを私も学び磨きをかけていこうと取り組んでいます!
子供達が実際に書いたレポートもどこかで紹介します!
https://note.com/tankyuu_yokochou
ありがとうございました!